蝙蝠山に吹く風は、

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パッセンジャー 感想 ネタバレ注意

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登場する出演者がクリス・プラットジェニファー・ローレンス、その他二人という映画パッセンジャー

植民地星に向かう宇宙船の乗客で人工冬眠していた主人公が、とある理由で90年ほど早く目覚めてしまう話である。

すなわち、宇宙船の中で寿命が尽きることが確実になったというわけである。

実際には絶対に体験したくない嫌なシチュエーションである。火星に一人残されるのも十分嫌だがこちらは失敗したら即、死に至るのでまだましかもしれない。

予告映像の時点でだいぶネタバレされているので、あまり驚きはなかった。

まず宇宙船と宇宙の映像はとても美しかった。内装が人類が植民地星に向かうことができるほどの未来にしては、今と対して変わらないとかは思わなくはないが気にならなかった。池の鯉に餌をあげる感じで掃除ロボットにシリアル?を投げるシーンは笑ってしまった。バーのアンドロイドと掃除ロボットしか相手をしてくれるものがいない孤独は想像もできない。

映画と本で時間をむなしく過ごすと手もあるだろうが新作が入ってこないのだから絶対に飽きてしまう。それに主人公はそういうものを楽しめない設定のようだ。何のエンジニアかわからないが、そのエンジニア設定が影響しているのだと思う。ゲームのスコアの画面が、全部主人公の名前で埋まっているシーンには感極まるものがあった。

あまりにも寂しいので主人公は気に入った女性を一人起こしてしまうわけだ。

人工冬眠から起こしてしまうと、その人も自動的に宇宙船の中で寿命を全うすることになるので大変重い決断である。しかし主人公はあまりの孤独さにそれをやってしまうことになる。

起こせるのならエンジニア全員起こしてクルー室にどうやって入るか考えるすべもあったような気もしてしまうが、この映画は火星の人みたいに目の前の問題にどう立ち向かうかがテーマではないように感じた。そういう映画なら間違いなく役立ちそうな連中を全員起こしているに違いあるまい。

そうせずに美女と広大な宇宙船の中で二人っきりという話にしたのには恋愛系の話にしたかったからだと思う。

いつ冬眠ポッドの故障ではなく、かってに主人公が起こしたというのがバレてしまうのかとハラハラドキドキしながら途中から見ることになる。そしてやっぱりバレてしまうのだ。当然のことだがとんでもなく怒る。そのときのジェニファー・ローレンスの表情が必見。ジェニファー・ローレンスの演技は、やはり上手い。クリス・プラット一人だけでは限界であろう所から登場するので、その演技の素晴らしさに目を奪われてしまうのだ。

ただ思う所は、120年航海する予定にしては宇宙船脆すぎやしないか、まさか「想定外」ってことはなかろうに。あれだけ脆いとポットの中の乗客、絶対何人かポットの中で死んでそうに思える。

植民地星への移住の難しさというものを痛感する。

月にも住めない人類が、他星系の惑星に移住する日は果たして来るのだろうか……。

そんなことは置いておいて、もう少し彼らの生活を見たかったが、最後のシーンはそれまでの生活を想像させる余地のある終わり方で良かった。