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蝙蝠山に吹く風は、

映画・ドラマ・アニメ・本の感想と福山市を中心にラーメン店巡り中

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IMAX版「君の名は。」改めて見ての感想

映画

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君の名は。IMAX版の上映が始まりましたのでさっそく見てきました。

私は君の名は。を通常版とウルティアの二回見ていましたので、このIMAX版で三回目の鑑賞です。

比べるとやはりIMAX版が圧倒的に良いです。ウルティアの特大スクリーンも見に行ったときには感動しましたがIMAXと比べると見劣りします。

IMAXは映像も然ることながら、音の迫力が段違いです。

君の名は。は映像と音に重点を置かれた作品だと思うのでIMAXとの相性はぴったりでした。最初からIMAX版を作ることができなかったのはここまで売れると思っていなかったからなのかも。

内容の感想については、少し時間が経ってからの三回目の鑑賞なので見ていて思う事が色々ありました。

売れたけれども妙に映画評論家の評価が悪い気がするこの映画。何故なのだろう? という目線で主に見ていました。ラーメン屋のおっさんが最初のほうにいるとかカレンダーに日付があるので先にネタバレされてるとか花屋の人は誰? とかそういうのを先に確認して見ればよかったのですが……見終わったあとにそういう話があったことを知りました。

ほしのこえ」では広大な宇宙によって引き裂かれ。(小説では再開してますが)

雲の向こう、約束の場所」では目覚めたことによって想いも忘れてしまいました。(未読なのですが、小説版ではどうやら付き合うけれども忘れているので別れるという結末らしいです)

秒速5センチメートル」では自然消滅した昔の恋人を追い求めるような暗い話でした。よく見ると最後吹っ切れているようにも見えるのですが、それまでの経緯からそうは見えにくいという問題がありました。それにカナエちゃんが救われていない部分がもっとも見てみて辛かった。(漫画で若干救われます)

「星を追う子供」は、これまでと打って変わって妙に背景が綺麗な世界名作劇場風のアニメでした。これは死別というもっとも辛い別れを扱っている映画でしたが、それがわかりにくかったのが難点です。死を理解していない子どもと理解している大人という対比を描きたかったようですが、ひたすら主人公が引きずれているように見えたのが悪かったのでしょう。最初から主人公を先生に持ってくればよかったのでは……

言の葉の庭」は先生と生徒なのでどう考えても結びつかない恋ですよね。男女逆にすると一気にドン引きするような題材です。それでも雨は綺麗だった。(小説で大補完されています。

君の名は。」はこれまでの作品を思えばスッキリした綺麗で楽しい話だと思います。最後結局また引き裂かれるのか! と思わせといた所でしっかり再会しましたしね。わかりやすい赤い糸のお話でした。深いことを考えずに赤い糸だけを意識していれば見られる映画です。私にとっては2016年の映画ではこれが一番面白かったことには違いありません。ただ小説で補完されている所が多いのでそういう所が映画だけ見ると不満点になるのではなかろうかと感じました。小説を読んでどこがどういう意味かわかっている状態で三回目を見たので違和感を感じませんでしたが、未読の状態でみるとわからない所だらけだと思います。もしかするとわざとそう描いて小説の売上を伸ばす作品なのかと疑うほどです。そういう部分が映画批評家の感心はするけれども絶賛はしないという姿勢を生み出したのではないでしょうか。話の内容に突っ込みを入れようと思えばいくらでも入れられる話かもしれませんが、美しい映像と幻想的な男女の恋愛を眺めているうちに映画が終わってしまった。それで良いのではないでしょうか? 私は宗像教授シリーズが大好きなので神社と彗星の部分で大ハマリしました。是非とも宮水パパと二葉の話を映像化してもらいたいです。例えば「この世界の片隅に」のような考えさせられる映画ではありませんが、そういう映画を楽しむためには素養がいりますから「君の名は。」のような規模での売上は難しいでしょう。はたして「野火」を見られる観客がどれだけいるのか? 私もあの映画をしっかり見ることができているのかと問われたらきっとできていないでしょう。そういう力のいる映画でした。

君の名は。」を多くの人が劇場で見てくれた、それはこれからの日本の映画を考えるとこの映画が与えた影響というものはとてつもないことになるでしょう。新海監督は次作が大変ですね。この路線でいくのか、それともまた戻るのか、新しいものを見せてくれるのか。期待しております。